まばたきの隙に

数行に、そのままに、

希望

記憶の話

思ったよりは覚えていたと笑ったり 大切なことに限って忘れてしまうと悲しんだり 忘れたいことに限って忘れられないと嘆いたり 人はたくさん、ずっとは覚えていられない。 昔何かの本で読んだのか、授業で聞いたのか、私はもう覚えていない。 サンタクロース…

我儘

桜も散った5月の半ばに

マスクをつけて歩いてた。 仕事が終わって薄暗くなった夕方と夜の間。 ぬるい風が髪を強く撫でるからマスクをはずす。 瞬間 心に風が沁みて、やっと覚めた。 それを肺いっぱいに吸いたくて、やっと春に気づいた。

いまとなっては

初めてなんてどうでもいいから 最後の話をしよう。