まばたきの隙に

数行に、そのままに、

瑠璃色の日々 《6・私》

六・《私》

 

 まあそれはいいとして、私は本や映画で感動して涙することもあるし、好きな物について友人と長々と語ることもあるし、その日の気分で調子が出ないこともある。自分を冷めている人間だとは思わないが祖母を怒鳴る父も、祖母をなんとかしようとする母のことも理解できないでいる。いや、私も数年前は「○○って言ったでしょ!」「○○はしないでよ!」なんて言っていたからそうしたい気持ちは分からないでもないのだが、何年、何十年言っても変わらない(むしろ悪化しているような)ことを繰り返し、酷いストレスを感じている二人を可愛そうに思っているのだ。そして出来るなら私と同じくらいの気持ちでいてくれと願うのだ。