まばたきの隙に

数行に、そのままに、

泡沫の幸と永久の過ち 《6・変わらぬ日々だった》 

《六・変わらぬ日々だった》

sideB

 随分うまくやってるつもりだった。俺ってもしかして俳優とか向いてたんじゃないかって思うくらいに。いや、でも役になりきって元に戻るのを忘れちゃうような俳優はちょっと迷惑か。おもえとの出会いは自分でもびっくりするくらいうまくいった。そこからはまぁ必死だったさ。でも意外としてほしいことや言ってほしいことをを感じ取って実行することは難しくないんだなって気づいた。これからマジでモテるかも…なんてもうありえないけど