まばたきの隙に

数行に、そのままに、

泡沫の幸と永久の過ち 《2・それは今を 2分の2》 

《二・それは今を 2分の2》

sideB

 俺はおまえのことなんか大嫌いだったよ。もともとどうしたって相容れないタイプだって思うだろ。俺は陰キャってほどじゃないけど目立つタイプじゃなかったし、おまえは目立つうるさいギャルだった。頭の悪そうなヤツだって思ってたんだ。怒るか?でもそうだろ。下らないことばっかやっては怒られてた。…なんのことかって思うだろうなぁ。俺たちが初めて会ったのはあの歩道橋じゃないよ。高校の入学式。同じ高校だったんだから。