まばたきの隙に

数行に、そのままに、

泡沫の幸と永久の過ち 《13・あまりに急なことだった》 

《十三・あまりに急なことだった》

sideA

 

本当にどうしてこうなったんだか教えてよ。私たち何かした?…神様って本当にひどいのね。君もたった一度の過ちであんまりだって思うでしょう?でもそうね、私に何か不満があったからあの日帰らない選択をとったんだよね?君ってあんまりに優しいから何がそこまで不満だったのか分からないよ。ちゃんと教えてくれなきゃさぁ。あぁ、そういえばさっき君のお父さんと妹さんに会ったの。妹さん驚いた顔してた。信じられなかったのでようね。私も同じだったわ。