まばたきの隙に

数行に、そのままに、

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

私はだれでしょう 2/5

ヒント2 わたしは美しいところで生まれました。 きっとあなたと同じ時に。 あなたにも早く見せたいなぁ。

私はだれでしょう 1/5

ヒント1 わたしはあなたをずっと待っています。 あなただけをずぅっと。 見守っています。 ご飯を食べているときも、ポストを覗いているときも、 手を繋いでいるときも、グラスを割ってしまったときも。 一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に驚いているんで…

瑠璃色の日々 《13・瑠璃色の日々》 完結

十三・《瑠璃色の日々》 ストレスという名の心地良くない経験ばかりがたまっているように感じられる日々だが、本当はそんなことはないのだろう。この間は金曜ロードショーを見て笑って、母とチューハイを飲んだ。うん、文字にすると更に充実して見えるものだ…

瑠璃色の日々 《12・そんな生活のなかで》

十二・《そんな生活のなかで》 本や映画、音楽、絵画(絵本でも歴史でもミステリーでも洋物でもpopsでも、なんでも)質の良し悪しで選ぶのが良いか悪いかは分からないが、なんでも見てみるのは良い事だと思う。すべての情報を鵜呑みにはできないが知識が増え…

瑠璃色の日々 《11・その後》

十一・《その後》 私の知っているある家族の話し。美人なお母さんがいて。同じくセンスの良さそうなお父さんと面倒見の良いお兄ちゃん、そしてお兄ちゃんと10ほど年の離れた活発な弟。「(弟)最近甘えん坊ですね。」と微笑ましい様子を話していたら「実は…

瑠璃色の日々 《10・母とのあの会話》

十・《母とのあの会話》 「晶穂(あきほ)の穂は秋に生まれたから。次女は春に生まれたから春に関係する漢字。でも三女は夏生まれじゃないけど夏に関係する漢字をいれたのはどうして?」なんて、昔から気づいてはいたけどそこまで気にとめていなかったことを…

瑠璃色の日々 《9・聞こうとしたのは》

九・《聞こうとしたのは》 祖母の話になると終わらない。今も下で近所に人に自分も悪口を言われてるとも知らず、その近所の人に身内の悪口を言っているが一旦離れよう。 私は田舎で生まれて育ってきた。狭いコミュニティーで優しい近所の高齢者に見守られ、…